小沢昭一の日本の放浪芸 全セット・小沢 昭一 「唐来参和」 2タイトルセット

特別価格で販売中


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小沢昭一の日本の放浪芸 全セット


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小沢 昭一 「唐来参和」






【セット内容】

【1】

小沢昭一の日本の放浪芸 全セット


お待たせしました。
豪華愛蔵版 デラックス・エディションで2015年完全復刻です!
ただ今在庫ございます!




おざわしょういち・の・にほん・の・ほうろうげい


完全復刻版。
後世に手渡す道の芸街の芸。
二十世紀ドキュメント・レコードの金字塔。


小沢昭一(俳優)
昭和4年東京生まれ。昭和27年早稲田大学卒業。
俳優座養成所をへて、昭和26年、俳優座公演で初舞台。
以後、新劇と映画・テレビ・ラジオと幅ひろく活躍し、数々の演技賞を受賞。一方、民衆芸能の研究にも力をそそぎ、レコード「日本の放浪芸」シリーズの製作により芸術選奨ほかを受賞。著作活動も、近著「ものがたり芸術と社会」(新潮学芸賞)「話にさく花」「東海道ちんたら旅」「句あれば楽あり」「むかし噺うきよ噺」「放浪芸雑録」など四十数冊と活発である。現在、ラジオの「小沢昭一の小沢昭一的こころ」は放送開始二十七年目。
舞台は「しゃぼん玉座」を主宰して「唐来参和」の公演で全国ツアーをつづけていた。
平成六年度、春の叙勲で紫綬褒章受賞。





.疋ュメント「日本の放浪芸」 小沢昭一が訪ねた道の芸・街の芸

ひとりの俳優が「芸」のふるさとを求めて足と情熱で蒐めた記録!
一年有余にわたる日本縦断現地録音!
昭和46年度日本レコード大賞企画賞受賞

録音:1970〜1971年

(1)祝う芸=万歳さまざま
●尾張(知多)万歳(愛知)=御殿万歳/門付の万歳
●三河(西尾)万歳(愛知)=御殿万歳
●会津万歳(福島)=年始万歳
●秋田(横手)万歳(秋田)=御門万歳/(付)ひとり万歳
●越前(野大坪)万歳(福井)=お家万歳/寿万歳/木やり万歳
●加賀万歳(石川)=三番叟/お福の嫁入
●伊予(風早)万歳(愛媛)=柱ぞろえ
●伊六万歳(愛知)=御殿万歳/万歳芝居(忠臣蔵三代目)/
こうこうづくし
●豊後万歳(大分)

(2)祝う芸=その他の祝福芸
●はこまわし彩訪(徳島)
●はこまわし(徳島)=荒神ばらい/三番叟まわし/えびすまわし
●大黒舞(徳島・宮城・山形・島根)
●門付芸採訪(香川)=お福さん/はりこま
●門付芸採訪(徳島)=せきぞろ/すったら坊主
●福俵(山口)●春田打(山形)●春駒(新潟)=さまよ踊り/めでた踊り

(3)説く芸と話す芸=絵解の系譜・舌耕芸
[絵解の系譜]
●絵解(和歌山・神奈川・三重・奈良・長野)=安珍清姫(道成寺)/
小栗判官照手姫(遊行寺)/冥途の旅日記(教善寺)/当麻曼陀羅(当麻寺)/
刈藁石童丸(往生寺)
●のぞきからくり(大阪)=不如帰/地獄極楽
●錦影絵採訪(大阪)●紙芝居(静岡)(付)立絵(東京)
[舌耕芸]
●話す芸いろいろ(京都・奈良・山形)=大仙院庭園説明/大峰山山伏唱文/
羽黒山阿弥陀讃●説教(愛知)●流しにわか(大阪)●入れこみ噺(大阪)=
東の旅●修羅場講釈(東京)=太閤記・信長の最期

(4)語る芸=盲人の芸
●ごぜ彩訪(新潟)=門付唄/祭文松坂葛の葉の子別れ
●おく浄瑠璃(岩手)=牛若丸東下り/餅合戦
●早物語(山形)●いたこ採訪(青森)=猿賀神社いたこ口寄せ風景/
おしら祭文(せんだん栗毛)/梓みこ●肥後琵琶(熊本)天竜川/
荒神ばらい(みそぎばら、六根ばらい、般若心経、岩戸びらき)玉代姫一代記/
餅酒合戦/チャリ

(5)語る芸=浪花節の源流
●浪花節(大阪)=木津勘助●浮かれ節(京都)=石見重太郎
●五色軍談(新潟)=越後伝吉●浪花節むかしばなし(大阪)
●デロレン祭文(山形)=柳生二蓋笠/義士外伝
●江州音頭(滋賀)=座敷音頭(孝子まよいの印籠)
●阿呆陀羅経(大阪・愛知)SPレコードより/
伊六万歳(阿呆陀羅経、東海道づくし)●なみだ経(愛知)
●ほめら採訪(徳島)

(6)商う芸=香具師の芸
●東寺境内風景(京都)=端布や/家相/へびや
●見世物小屋呼び込み(岐阜・静岡)吸血女/けい娘
●洋服たたき売り(大阪)
●天王寺境内風景(大阪)=新案鍋売り/もぐさ売り/行者
●縁日風景(東京)=易者/手品/毛布や/バナナや/茶碗や
●競馬・競輪予想屋(東京・兵庫・千葉)
●演歌採訪(東京)スカラソング/おどろきの世界/郭日記/金色夜叉

(7)流す芸=漂白の芸能
●音曲流し(徳島)=棚のへちま●声色屋(東京)=鴈次郎/勘三郎/沢正
●立琴流し(福岡)=あんこ可愛や/無情の夢
●円山公園花見風景(京都)=手踊り/太鼓流し/三味線流し/四ツ竹/尺八
法界屋(三味線・立琴)●角兵衛獅子(新潟)●願人節宮城
●まかしょ(神奈川)●厄はらい(茨城)●太神楽(大阪)
●飴屋採訪(茨城=流し唄/端もの(春のはじめ)/段もの(石川五右衛門)
●飴売り唄(大阪)●金多豆蔵人形芝居(青森)
●猿まわし(大阪)まま子いじめ/金色夜叉
●猿まわし採訪(山口)●三曲万歳(愛知)門付け/あいならえ
●虚無僧(京都)

・LPサイズ・オリジナル解説書(56ページ)
・本編CD7枚組
・未発表音源のボーナストラックCD1枚「特別秘蔵音源集」1枚(約42分)
・本編のハイレゾダウンロード用のシリアルナンバー封入
・「別冊 日本の放浪芸」(16ページ)
(LPオリジナル盤:1970〜71年録音/1971年発売
 CD復刻盤:1999年12月16日発売)
2015年12月9日(水)発売

ひとりの俳優が「芸」のふるさとを求めて足と情熱で蒐めた記録!
一年有余にわたる日本縦断現地録音!
昭和46年度日本レコード大賞企画賞受賞







▲疋ュメント「又日本の放浪芸」 小沢昭一が訪ねた渡世(てきや)芸術

かって芸能を育んだ香具師の世界にいまなお残る芸の血筋を追求して!
日本縦断現地ステレオ録音!
昭和48年度芸術選奨受賞

録音:1972年〜1974年

(1)
・天王寺境内彼岸風景
●境内風景●もぐさ売り●家相説明●のぞきからくり

※浪越繁信氏インタビュー
=自由なくらし露店のはじまり神農さんが祖神香具師の由来

・まつりの露店さまざま
●貯金箱売り●瀬戸物売り●易者口上●のこぎり売り
●コミセ(風船・おもちゃ)●サンズン(下着・指人形)
●コロビ(万能野菜切り器)●中ジメ(ハサミ)●大ジメ(薬草の本)
●氷屋・風鈴売り・虫売り

※浪越繁信氏インタビュー
=香具師の人口/香具師の弁舌/香具師の種類
一、コミセ 二、サンズン 三、コロビ 四、中ジメ 五、大ジメ
取材地=大阪(四天王寺)、京都(東寺)、福岡(箱崎)、
富山(井波)、東京(巣鴨・深川)

(3)大ジメ
●へびの大ジメ口上

※浪越繁信氏インタビュー
=マキ(ヘビ)の名人/万年筆の職人ぶち/漂白の渡世
取材地=大阪(天王寺動物園附近)

(4)見世物小屋
●見世物を訪ねて●タカマチ風景●テント張り風景●テント内食事
●麻雀しながら話を聞けば●コモノ呼び込み口上
●見世物の話(口上の種類・見世物いろいろ)
●見世物演芸口上●祭風景

※浪越繁信氏インタビュー=七尺の大イタチ

取材地=福島(郡山)、福岡(箱崎)、青森(弘前)

(5)街の流し・花見の流し
●街の流し=ギター流し/バイオリン演歌流し/三味線流し
●花見の流し=虚無僧/三味線流し/浪花節流し

※浪越繁信氏インタビュー=流しも香具師傘下
取材地=東京(新宿)、青森(弘前)

・LPサイズ・オリジナル解説書(50ページ)
・本編CD5枚組
・未発表音源のボーナストラックCD1枚「特別秘蔵音源集」1枚(約34分)
・本編のハイレゾダウンロード用のシリアルナンバー封入
・「別冊 又日本の放浪芸」(12ページ)
(LPオリジナル盤:1972〜73年録音/1973年発売
 CD復刻盤:1999年12月16日発売)
2015年12月9日(水)発売

かって芸能を育んだ香具師の世界にいまなお残る芸の血筋を追求して!
日本縦断現地ステレオ録音!
昭和48年度芸術選奨受賞







ドキュメント「また又日本の放浪芸」 小沢昭一が訪ねた旅僧たちの説法

小沢昭一がまた又訪ねた日本のフシと語りのふるさと新発見!
落語、講義、浪花節・・・・話芸の源流を寺院の説教にさぐる

録音1972年〜1974年

(1)
・フシの魅力
●歌謡曲●浪花節●義太夫●声明●小沢昭一「榎物語」
・説教と私
●説教(故範浄文雄師・故川上晃英師)
●小沢昭一「説教板敷山」●太子講絵解●源兵衛生首絵解

(2)
・節談説教を訪ね歩いて
●黒川幸作師●天井順導師●説教(故香城教道師)
●荒川徳証師●川岸不退師
・説教「信心諍論」(後席)
川岸不退師
(石川県河北郡津幡町弘願寺にて)

(3)
・説教「加典兄妹」
広陵兼純師
(石川県金沢市大谷派金沢別院にて)

・説教「大根屋」
寺本明観師
(石川県金沢市大谷派金沢別院にて)

(4)
・説教「本願相応の徳」(後席)
誓山信暁師
(三重県員弁郡東員町大雲寺にて)
・説教「三十三間堂棟由来」(後席)
野上猛雄師
(兵庫県姫路市亀山本徳寺にて)

(5)
・説教「阿楼駄尊者」(後席)
豊島照丸師
(大阪府泉佐野市福正寺にて)
・説教「忠臣蔵 寺岡平右衛門の段」
祖父江省念師
(京都府京都市シルクホールにて)

(6)
・座談会「説教あれこれ」
祖父江省念・関山和夫・小沢昭一・永六輔(司会)
(大阪南御堂御堂会館大ホール、京都シルクホールにて)
・放送劇「夢の・・・・」
出演=あるおばあちゃんと小沢昭一
(制作=北陸放送 昭和48年度芸術祭優秀賞受賞)

・本編CD6枚組
・未発表音源のボーナストラックCD1枚「特別秘蔵音源集」1枚(約34分)
・本編のハイレゾダウンロード用のシリアルナンバー封入
・「別冊 また又日本の放浪芸」(16ページ)
(LPオリジナル盤:1972〜74年録音/1974年発売
 CD復刻盤:1999年12月16日発売)
2016年1月13日(水)発売

小沢昭一がまた又訪ねた日本のフシと語りのふるさと新発見!
落語、講義、浪花節・・・・話芸の源流を寺院の説教にさぐる







ぅ疋ュメント「まいど・・・日本の放浪芸」小沢昭一が訪ねたオールA級特出(トクダシ)特別大興行
後世に手渡す昭和風俗の金字塔

「放浪芸」の真髄がここに生きていた!
待望!ストリップの世界に小沢昭一的肉薄遂に成る!
哭き濡れる一条さゆりVS威風堂々桐かおる。
今に生きるさすらい人の芸能を求めて

録音 1976年

(1)
・小沢昭一のストリップ・ジョッキー
(付)マナイタ・ショー
●はだかショー概論・・・・ストリップはケシカランもの、ハイでも私愛してます。
・桐かおるの楽屋のぞき録音(堺ミュージック・大阪)
●ジャストモメントわたし外人●クロはシロよりつらいわ●バレーしとるのやないぞ

(2)
・一条さゆりの楽屋訪問(木更津別世界)
●エッ!一条さゆりが舞台でてるの?●いっそパンツみせたら
●祈るような気持ちでした
・(続)一条さゆりの楽屋訪問
(付)小沢昭一 賛助出演
●どこまでも組んでやりましょうネ●ちょいとヒモの気分
●カス汁いただきましょうよ一緒に

(3)
・一条さゆりのステージ(木更津別世界)
●裁かれた私は本当によかった、お上の方ありがとうございました。
●柏崎の雪は冷たかった(独唱二曲)
●こんなに客につくす芸が他にあるか
・(続)一条さゆりのステージ
(付)小沢昭一対談 (「雑草の歌」より)
●トコロテンまで売り歩いて●お酒サービスするから許してネ
●一条さゆりには悲しい流行歌がよく似合う(ベットショー)

(4)
・桐かおるの生活と意見
(付)レスビアン・ショー (桐かおる・春日トミ)
●ズベ公時代を後悔してないよ●ストリップは硬派の仕事
●ストリップ屋を貫くよ
・(続)桐かおるの生活と意見
(付)レスビアン・ショー (桐かおる・春日トミ)
●レズのコが幸せになってほしい●春日トミは巫女
●ケイサツを憎んでませんよ

・本編CD5枚組
・未発表音源のボーナストラックCD1枚「特別秘蔵音源集」1枚(約27分)
・本編のハイレゾダウンロード用のシリアルナンバー封入
・「別冊 まいど・・・日本の放浪芸」(16ページ)
(LPオリジナル盤:1976年録音/1977年発売
 CD復刻盤:1999年12月16日発売)
2016年1月13日(水)発売





お客様の声

いつも素晴らしい商品を紹介していただきありがとうございます。
今回の「日本の放浪芸」は最高でした。
一週間かけて聞き終えましたがスゴイ作品です。
これからも良い作品があればどんどんご紹介下さい。 本当にありがとうございました。
(栃木県 M・T 様)


先週、実家の両親と、南紀方面に旅行に行って来ました。観光地を数箇所回りましたが、母親の「道成寺の絵解き説法を聞きたい」との希望で、和歌山県の道成寺にも寄りました。若いお坊さんの説法でしたが、それは楽しいお話でした。
旅行から帰った晩、道成寺の絵解き説法に関してネットで検索してて、御社からDVDが出ている事を知りました。こんな時、ネットは便利です。
「もう1度見てみたい」と思い、自分のと母親の分の2枚を注文させて頂きました。
届いたDVDを早速拝見しましたが、内容は勿論の事、画像も編集も良くて、大変に満足しております。道成寺で見たのは、丁度1週間前の水曜日でした。
これから実家に行って、母親に渡してきます。
(名古屋市 O・H 様)




CD 小沢昭一の日本の放浪芸

小沢昭一の日本の放浪芸
”再利用”可能な人間の欲望研究のヒント集
いとうせいこう(作家・クリエーター)


大変なものがCD化されたのである。
小沢昭一氏が長い年月をかけて訪ね歩き、採集してきた日本の放浪芸の大量な音源。それがとうとうデジタライズされたのだ。
節談説教あり、各地の万歳あり、にわかあり、テキヤの話芸あり、ついにはストリップショーまで。さらにそれらを魅力的に紹介してゆく小沢昭一氏の語り芸。
とにかくここにあるのは失われつつある芸能の濃厚な可能性だと思う。時代から取り残されたから不必要だと切り捨てるのはあまりにもったいない。節のひとつひとつ、語りのはしばしに出現する艶や技の数々を、おそらく我々は再利用出来るに違いないのである。
私はあえてここで古い芸能の保存について語らない。「日本の放浪芸」によって消えゆく芸を惜しもうとも呼びかけたくはない。実際、世界のあちこちで”再利用”というエコロジカルな視点から新たな芸能が次々と生まれているからだ。
アフリカでは自転車のスポークから親指ピアノを作り出す者がいた。トリニダード・トバゴではドラム缶、つまり産業廃棄物からスティールドラムという優れた楽器が生まれた。そして、1980年代のニューヨークでは二十世紀の遺物になるだろうと思われていたビニール盤レコードとターンテーブルを楽器として使う者が現れ、わずか数年でヒップホップという巨大な音楽ジャンルが形成されたのだ。
だとすれば、いつなんどき香具師の叩き売りのエッセンスや見世物小屋の呼び込み術が新しく芸能化されるともしれない。日本のスーパーで”圧縮陳列”がもてはやされたことを思い出してもいい。夜店のようにぎっしりと物を置くことで購買意欲を刺激するのは、単に昔からテキヤの技術のひとつではないか。
客を寄せ、物や情報を売る。人類がその形態から脱することはあり得ない。そして、そうである限り芸能は、あるいは芸能が取捨選択しながら保存してきた技は生き続ける。
「日本の放浪芸」はもちろん過去の芸能の貴重な保存資料である。希有な大作である。
だが、忘れてはならない。それはまた二一世紀に次々と”再利用”可能な人間の欲望研究のヒント集なのであり、これから新しき生まれるだろうすべての芸能の基礎なのだ。

井上陽水(ミュージシャン)

小沢昭一様のお仕事につきましては、
日頃から常々、楽しまさせていただいておりました。
それが、この「日本の放浪芸」ということになりますと、
”頭の下がる思いで仰ぎ見る”というわけでございまして、
これがなかなか、”半端な姿勢”ではないのでございます。

芸術になってやらぬ芸能の系譜
郡司正勝(本レコード監閲者/早稲田大学教授(当時))


野末に光る風、照る日曇る日、水辺を渉り、山坂を越えて、漂泊の芸能人たちは、平安朝の傀儡子の昔から、つい先ごろまで、永い旅をつづけてきた。古来、町や村の人々は、待ちどうしく彼らを喜び迎え、あるときは憧れ、あるときは軽侮して、これを送った。
それらの芸は、いま人目につかぬ水辺や山畑に、あるいは巷間の小路に逼塞して、いまや最後の息を引きとろうとしているのである。
巡ってくるはずの芸能が、やってこなくなって久しい。業を煮やした小沢昭一は、職を投げうって、こんどはこちらから全国を駆けめぐらなければならなかった。こうしてここに収録された巷間芸能のかずかずのうちには、その芸能の命脈の最後のどたん場に立ちあったものも多いはずである。
日本の演劇史に脱落した、芸術になってやらぬ芸能の系譜が、ここに見事に集められている。それらの庶民の生活とかかわってきた、そして消えてゆく前に、その地下水の音をいま聞いてみることができるのは、小沢昭一のお陰である。(1971年)

日本語が戻ってきた
井上ひさし(作家)


かつて浅草のストリップ小屋に奉職していたころ、暇があれば六区から一区まで隈なく歩きまわり、香具師たちの姿を探すのを日課にしていた。そして、彼等を見つけるとその前に時間の許すかぎる坐りこみ、そのタンカに聞き惚れた。台本もなく装置もなく、そして照明の力もかりずに、彼らはただ声だけで、言葉だけで、行きかう人々の足を引き止め、引き付け、捕虜にした。あのとき、わたしはほんとうの日本語を聞いていたような気がする。そして、そのたびに日本語を常用とする国に生まれたことを誇りに思ったものだ。
その、ほんとうの日本語が、いま小沢昭一氏の努力によってよみがえろうとしている。香具師たちが、そして日本語が戻ってきたのだ。(1973年)

小沢さんのこと
永六輔(作家)


小沢昭一さんがカメラマンそして俳人として認められていることを考えてもいかに対象をタイミングよく捕らえる名手かわかる。その具体性のある明解な取材編集能力なしで、こうした記録をまとめることは出来ない。
それでいて、小沢さんはその技術や知識を決してひけらかさない人である。同じことに何度でも驚き、何度でもうなづいて役者以外は素人であることを守りつづけている。(1973年)

この中に近世日本がある
桂米朝(噺家)


「昨夜は親父にみっちりと説教されたよ」「毎度ながら社長のお説教にはうんざりだ」。内容は言わぬさきから判っていて、退屈で時間の浪費で、眠気をさそうけど眠ってはいけない・・・およそ面白くないものの代表として、説教という言葉はある。ところが明治期までこのお説教が、田舎と言わず都会の真中でも、寄席とお客を取り合うほど魅力のあるものであったという。
日本の話芸の源流として説教を考えねばならぬことは知っていたが、先年、祖父江省念師節談説教をきいて全く一驚した。
マクラから本題へはいってゆく呼吸、聴客をつかむ要領、舞台芸といって良いその演出ぶり、はなし家と同じテクニックである。
それが滅びる前のギリギリの線で、偉大なる放浪人小沢昭一の手によって集められここに収録された、この中に近世日本がある。
畏友小沢昭一兄、よくやってくれたと、本当に御礼を申上げたい。(1974年)

ストリップこそ芸能の代表格
小沢昭一


芸能といいますものは、まあ今、歌舞伎を例にとりましても、発生以来、淳風美俗を害するということで、お上からたびたびケシカランということで弾圧されております。そのケシカランのおとがめがあったので、かえって、その御センギの裏をかいたり、法の網の目をかいくぐったりしながら、活力あふれる発達をとげたもののようであります。私はお上の弾圧こそ、ちょっと逆説的にいえば、芸能にしたたかな活力を与えたものと思ったりしてるんでありますが、それに代替、日本の芸能というものは、どだい良俗とやらを害する性質のものであります。闇の中に咲く花という裏面をもっております。つまりもともとケシカランものでありまして、ケシカランとくれば当代ストリップこそ芸能の代表格といえましょう。私が「日本の放浪芸」の前作で紹介いたしました芸能のその殆どは、もはや放浪を捨てて定着していました。
長いこと山野を遊行しつづけていた流浪の芸能民たちは、今世紀になってから次第に定着社会の中に組みこまれて拡散してしまいました。すいうなかでストリップだけは放浪の特質を残し生き続けているわけなんです。
私がどうしても放浪芸の中にストリップを入れたかった理由もそこにあるわけなんです。(1977年1月)

「日本の放浪芸」を制作して
市川捷護(映像プロデューサー・「日本の放浪芸」担当ディレクター)


俳優という芸能の実演者の立場と、それとは本来的に矛盾する芸能探索者という立場が奇跡的に統一された世界が「日本の放浪芸」であった。それは小沢昭一のやむにやまれぬ思いに駆られた個人的な営為であり、自分が属する芸能の社会の血筋をたどる長い旅だった。録音に残された、幾多の、今は亡き放浪諸芸の人々と小沢との会話を聞いていると、互いに深くつながった仲間同士として交わされた、その時々のまなざしの優しさ、柔らかさがよみがえる。日本の街や道でひそやかに、時には大胆に闊歩してきた彼らは小沢昭一に巡り合い、それぞれの思いを託したのだ。中世以来、営々と日本各地で続いていた放浪芸の殆どは二十世紀の中で滅びたが、その担い手たちの諸芸能と彼らが背負った哀切な個人史の一端がCD復刻によってよみがえり、二十一世紀に向けての手がかりを与えてくれるような予感がする。(1999年)






【2】

小沢 昭一 「唐来参和」

おざわしょういち・とうらいさんな

【追悼企画】 俳優・小沢昭一の真骨頂! 伝説の一人芝居を記録した貴重な映像を初DVD化

全国津々浦々、660回の旅公演・・・
俳優・小沢昭一が“引退興行”と称して、18年演じた一人芝居を初DVD化。
1988年2月26日、新宿・紀伊國屋ホールにて収録。

酒に酔うと他人の意見の逆を行く癖があるばかりに、御高家吉良家の用人から妻を吉原の女郎に身売りして長崎じぇ蘭学修行→浮世絵の腕のたつ印刷職人→黄表紙の洒落本作家(戯作者)唐来参和として名を成すが、女郎の年期の明けた恋女房との祝言の席上、酔った挙句の口論から忽ちその場で女房を吉原裏通りの小見世に叩き売って、その足で女郎屋の婿養子となる。すべての行動の原理が“損得”どころか、酒に酔うと他人の意見の逆を、逆をと行く反対癖。
あべこべ・ひっくり返し・逆立ち。とにかく逆の方向へ行ってしまい自分の気持ちがどういう仕掛けになっているのか自分でも分からず数奇な運命を辿る男と女の物語。

唐来三和 とは
2012年12月10日に惜しくもこの世を去った、俳優・小沢昭一が、“引退興行”と称して、1982年からの18年間にわたって演じ続けた一人芝居。原作は、井上ひさし氏の「戯作者銘々伝」。
公演数は全660回に及び、そのすべてを一人で演じきった。

出演
小沢昭一
スタッフ
原作:井上ひさし「戯作者銘々伝」(中公文庫) 演出:長与孝子


 


小沢 昭一 「唐来参和」

一瞬も見逃せない教科書
いとうせいこう (作家・クリエーター)

名優にして俳人、また稀代のラジオパーソナリティでもあった小沢昭一は1982年、自分一人だけが座員である「しゃぼん玉座」を設立。そして、その年からいきなり“引退公演”を始め、その後、なんと18年間の長きにわたって一人芝居を演じ続けた。
 右の記述を簡単に読み飛ばしてもらっては困る。座員がたった一人? 設立直後に引退公演? なのに18年? この反骨、ユーモア、いかがわしさ、潔さのすべてに小沢昭一の生き方が反映しているのだから。
 演目は盟友の井上ひさし「戯作者銘々伝」から『唐来参和』。江戸の戯作家・参和のまさに“反骨、ユーモア、いかがわしさ、潔さ”に満ちた人生を一人語りで描いた作品である。
 当然素直には始まらない。第一部はいきなり小沢のフリートークである。時事ネタなど縦横にはさみながら、しかしこれが聞かせる。名人芸である。つまりは落語の枕のもじりなのだが、笑わせる感心させる考えさせる、そして何より語り手を好きにさせる。するすると客の心に入っていって愛されてしまう。
 芸人というものの根本がここにある。とうてい私などには真似出来ないが、しかし片鱗だけでも身につけたいと願う。まず第一に、かわいらしい。と同時に自由な発言をする。観客とは別の世界で生きているのだとわからせる。だから客は知らぬ間に憧れてしまう。
 客をつかみきっておいて、小沢昭一はまたするすると第二部に入る。まさかと思う人物設定である。それまでの語り手は役の中に移動し、ある意味で客を突き放す。好きな人につれなくされた一瞬の不安と共に、客は小沢の世界を追いかけざるを得ない。そこに第一部でのフリートークで知った江戸時代の知識がじわじわ効いてくる。
 これをよくDVD化してくれたものだと思う。名人たちの芸は古来よりどのような構造を持ち、どのような手練手管で実行されてきたかの、これは一瞬も見逃せない教科書である。
 だから芸人はみな観なければならない。
 そして観客も名人とはこのレベルなのだと知っておかなければ、芸人を育てられない。よい芸を楽しめない。
 いや、俺も芸人のはしくれだから、買い占めて誰にも観せない方がいいのかもしれない。

唐来参和について考える
矢野誠一

小沢昭一畢生の代表作『唐来参和』だが、これも「ひとり芝居」という通常のカテゴリーに組入れてしまっていいのだろうか。告別式で弔辞を述べた加藤秀俊は、前人未到というより未踏の成果をあげた小沢昭一の放浪藝研究を、社会学でも、民俗学でも、藝能学でもない、小沢学だと規定したのだが、その伝で言うなら『唐来参和』は、「ひとり芝居」というより「小沢芝居」そのものだった。
(中略)
幼い頃から慣れ親しんできた落語、講談、浪花節に加えて、萬歳、浄瑠璃、説教節から紙芝居やからくり、大道香具師の口上にいたる、ありとあらゆるこの国の話藝を内蔵した、小沢昭一の役者的教養に裏打ちされたものなのだ。
そして、「小沢芝居」に実った『唐来参和』の成果を観ることなく旅立った、早野寿郎のかげも見出すことができる。

小沢 昭一

ごあいさつ  小沢昭一 (公演パンフレットより再録)
(前略)
世に停年というものがありまして、肉体的、精神的、あるいは社会的にヒトのシゴトに限度ありと決めているようです。ちかごろはその限度も延長になってりしてもおりますが……。
私、もう、その年齢であります。いえ、私共のシゴトに停年なんてございません。停年どころか、役者に年齢なんてないよ、という方も沢山いらっしゃいまして、なるほど、なかにはバケモノという特例もないことはないのですが、私は、そういうふうに考えたり意気ごんだりするのがニガテで、「ヒトは年齢だけのもの」と思い定めるタチなんであります。むしろ、停年のない稼業なればこそ、「停年」を静かに、しかと受けとめたいのであります。
こんなふうに申しあげますと、バカに私がショボクレテルようにお思いかもしれませんが、実は、このところ気力充実、元気旺盛。さぁ、どう、円熟、枯淡とは反対の、しかも出来ることなら一道貫徹しない人生を送ろうかと意欲満々なんでありますね。
しかも舞台(しごと)の方は、自分で言うのもなんですが、エンディングがかかっているせいか、若い時と違って気合いが入っております。もっとも、肩の力だけは、もうそろそろ抜けたらなあと思っておりますが……。
お客さまの、御ひいき、お引き立てには、ほんとうに、涙とともに御礼申しあげます。

小沢昭一の二つの冒險  井上ひさし (公演パンフレットより再録)
(前略)
演出の長与孝子さんは演劇界では新人だけれど、ラジオドラマの世界では知らぬ人のない大立者である。安部公房さんがまだ新人作家のころ、いちはやくその才能を見抜いて、彼に連続ラジオドラマを依頼した。私はそのドラマを聞いて育ったうちの一人である。このように長与孝子さんは才能を掘り起こす才能に恵まれた演出家で、小沢昭一さんも無名時代から彼女と仕事をしている。フランキー堺、(作者としての)小野田勇、露口茂、藤村有弘……、みな然り。私もまたその末席を汚がす。小沢昭一さんは、そこで今回、彼女の舞台演出家としての才能を掘り出す方に回った。小説をそのまま舞台にのせるという冒険、そして新しい舞台演出家を世に出そうという冒険、この二つの冒険に小沢昭一さんが成功しますように。

小沢 昭一

あら、私困った……  長与孝子 (公演パンフレットより再録)
(前略)
今度舞台化された、この「唐来参和」と云う作品は、井上ひさし氏著「戯作者銘々伝」(中央公論)の中の一篇ですが、四年前にラジオで放送し、この時初めて唐来参和と云う作家の存在を知りました。パロディを得意とする、いやパロディだけしか書かなかった作家で、いかにも井上さん好みの、奇想天外な虚構性と、発想の滑稽さには、目を見張らされました。そして、この参和の性癖を推理し、それを要として一つの逆転劇を創出したこの井上作品は、そのあまりにも巧みな物語構成が、読み返す度に私を新たな興奮にひきこむのです。参和の女房「お信」の一人語りで進められるこの小説を、ラジオでも演じられた小沢昭一氏が、そのままの形で舞台化されたわけですが、一人芝居と云うより一人舞台と云った方がいいような、小沢さんの多彩な芸に接して、私は又々目を見張らされています。小沢さんの芸については、一寸やそっとで書き尽せるものではありませんが、話芸の名手と云われる小沢さんには、一種特有のリズムがあるように思います。所謂、西洋音楽にみられる計算可能なリズムではなく、独特のリズムなのです。今回は、江戸吉原の言葉や、黄表紙についての資料と云ったものを、「札」とか「スライド」の形でとり入れましたが、それを巧みに生かし乍ら、抒情に流れず、独特のリズムを作ってゆく小沢さんの話芸に、日々新たな発見を見出すのです。そう云う次第で、井上さんに触発され、小沢さんに教えられ、スタッフの人々の助力に支えられて出来上がったこの舞台なのです。

 


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小沢 昭一 「唐来参和」
DVD1枚
解説:矢野誠一、いとうせいこう
全20ページ解説書封入
◆公演パンフレットより再録(文:小沢昭一、井上ひさし、長与孝子)
◆『唐来参和』上演記録付
2013年3月20日発売
特別価格で販売中

商品名 小沢昭一の日本の放浪芸 全セット・小沢 昭一 「唐来参和」 2タイトルセット
定価 61,495円
販売価格 49,296円(税込)
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