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京の絵本シリーズ <上村松篁装画特装ケース入り>

特別価格で販売中


きょう・の・えほん・しりーず
Illustrated Tales of Old Kyoto

京都にまつわる誰もが知る10編の名作を、一流の日本画家が初めて描いた歴史「絵本画集」。朝日新聞『天声人語』ほか、各紙で絶賛された日本人の「心の遺産」。

梅原猛ここに集められた十編の物語は、平安時代から室町時代にかけて成立したもので、すべて京都に因んだものばかりである。画家たちも、京都の日本画の伝統を継承する優れた画家たちで、これらの絵本は、一場面一場面を一枚の絵画として鑑賞できる「絵本画集」とでもいうべきものになった。古典というものは、長い間に幾度も、その時代の装いを身につけて生まれ変わるものだが、この日本人の「心の遺産」ともいえる十作の古典が、現代の第一線の創作家たちによって見事に甦り、後世に伝えられることになったことが、なんとも慶ばしい。  総監修・梅原猛(哲学者)

いま、日本の優れた文化や歴史の力を見直す動きが高まっています。一方、第一線の日本画家による歴史絵本のシリーズが、児童書出版の世界で長く待望されてきました。そんな背景から、この「京の絵本」シリーズは誕生しました。日本人の絵本作家が国際的な賞を受賞する機会も増え、海外から日本の絵本が注目され始めています。外国の読者に読んで頂くためにも、このシリーズは全作品に英訳文を付記しました。 「京の絵本」編集長・宮島正洋

多くの外国の方に日本文化に触れていただくため、各ページに英訳文が付いているのが本作の特徴です。



全10冊内容

『安寿と厨子王』
安寿と厨子王絵:掘 泰明 文:森 忠明
姉、安寿と弟、厨子王の悲運の物語。 中世末期に成立。江戸初期に最盛期を迎えた説経節といわれる語り物のひとつ。さんしょう太というタイトルでも知られる。
  父のために京へ旅立つ四人、安寿と厨子王、母、乳母。陸 奥(今の福島・宮崎・岩手・青森県と秋田県の一部)を出発した一行は越後の直江津(新潟県南西部)へ着く。ここで人売りにそそのかされ、姉と弟、母と乳母は別々の船に乗せられてしまう。母と別れた二人は、丹後の由良(京都府宮津辺り)でさんしょう太夫(太夫=地域の長)に買い取られる。彼らはつらい労働を強いられ、とうとう安寿は厨子王を逃すが、ひどい拷問にあい、命を落とす。しかし、姉から渡された地蔵菩薩の霊験が厨子王の身を護り、無事都へ。帝から父の許し状をもらい国守(地方諸国を治める国司の長)となった厨子王は、長い苦難の末に母と再会する。

『一休』
一休絵:大野俊明 文:高田桂子
十四世紀末京都の生まれ。父は後小松天皇といわれる。母は伊予局。幼名、千菊丸。
  六歳の年に京都安国寺の像 外和尚のもとで、禅僧になるべく修行を始める。名を周建。このころ、一休はとんち小僧として評判をとり、数々の逸話を残す。十七歳で西金寺の謙翁に師事し、宗純と改名する。二十二歳、近江の国(滋賀県)の禅興庵(現在の祥瑞寺)の華叟の門弟となり、厳しい修行を続 け、二十五歳の時、華叟から一休という号をさずかる。
  室町時代の禅宗の坊主として有名な「一休さん」は、活き仏ともいわれ、人々から尊敬され親しまれた。南北朝時代から戦国時代にかけて、乱世を生きた「一休宗純」 は、風狂な坊さんであった。1481年、酬恩庵(一休寺)にて八十八歳の生涯を閉じる。

『一寸法師』
一寸法師絵:三輪良平 文:斉藤 洋
「一寸法師」は、室町時代につくられた短編集『御伽草子』の中のひとつで、誰もが知っている昔話だ。ひとりの卑しい身分の男が出世していくという、めでたい話である。しかし、この男、生まれた時から背の丈が一寸(約3センチ)しかない。思案のすえ、京の都に行ってみようと考える。都は夢が叶うところ、期待に胸ふくらませ、旅立つ。一寸法師とはある語に添えて「人」の意をあらわす言葉で、彼のことを?一寸法師?と呼んだ。このような小さ子物語は、国内外に多数のこされているが、彼らの活躍ぶりは、目をみはる見事なものである。そして、この話の中で重要な役目を持っているのが、打 出の小槌。どんな望みをも、全て叶えてくれる魔法の小 槌に、一寸法師はなにを願うのか...。

『牛若丸』
牛若丸絵:箱崎睦昌 文:牧村則村
平安時代末期の武将、源義経(1159−1189)は幼命を"牛若"といい、子供の名の下につく"丸"をつけ、牛若丸と呼んだ。父義朝は、平治の乱で大敗を喫し京を後にするが、途中平家方に捕らえられ処刑される。母常盤は生まれたばかりの 牛若を抱え、七歳の今若と、五歳の乙若の手を引き、都落ちする。平家の迫害をおそれ、四人はそれぞれ別の道を辿るこ とになるが、牛若丸は七歳の年、鞍馬寺(京都市)へ預けられた。学問に精を出す一方、夜な夜な寺を抜け出して武芸の 稽古に励む。その相手役をつとめたのが、鞍馬山の天狗(深 山に棲む創造上の怪物)たち。そして、京の五条大橋での武蔵坊弁慶との出会い。貴族に変わって「源氏」「平家」といった武士が台頭した時代の英雄、義経が平氏打倒へ立ち上がるまでを描く。

『祗王・仏』
祗王・仏絵:丹羽貴子 文:村中李衣
日本の歴史が古代から中世へ変わろうとする12世紀の 末、権力の座についた平家は、平清盛の時代に栄華を極めたが、間もなく、同じ武家の源氏に滅ぼされていった。その盛衰の歴史を綴った『平家物語』の中の一編がこの物語。
  京の都に、祗王・祗女という評判の白拍子(歌舞を演ずる遊女)の姉妹がいた。姉の祗王が清盛の 寵愛をうけるようになって、妹の祗女とその母親までもが、ひともうらやむ境遇となった。そして三年。清盛のやしきに訪ねてきた白拍子がいた。名は仏御前。祗王の 口添えで清盛は会うことにする。清盛は、歌舞に秀れて いて美しい仏御前が、すっかり気に入ってしまい、祗王 は追放の憂き目にあう。一度は死を決意した祗王だが、母に説得されて止まり、出家することにした...。
軍記物語の中にあって、清盛の専横な性格や権力者に反抗した女たちの生き方を描いている点で特異な一編となっている。原作の成立は13世紀前半。

『桐壺』-「源氏物語より」
桐壺絵:畠中光亨 文:石井睦美
平安中期の11世紀初めに、紫式部が書いた『源氏物語』の第 一帖。桐壷の更衣(更衣=天皇に仕えた女官で寝所にも待った)と帝との悲恋、そして、二人の間に生まれた皇子・光源 氏が十二歳で元服するまでを描いている。
桐壷の更衣は帝の 寵愛を一身に受け、そのため女御たち(女御=天皇の妃となった高位の貴族の娘で、更衣より身分が高い)の妬みをか い、苛められて亡くなった。二人の間には幼い皇子が残される。帝は、天性の美貌と学問・音楽の才に恵まれた皇子を愛し、皇太子にと願うが、ある時、高麗の人相見の予言を聞き、皇子を巨藉に下して「源」姓を与える。その後、帝は桐壷の更衣に生き写しの藤壷の女御と出会うが、源氏は、この藤壷をこの上なく慕うようになった...。
宮廷文化の雅な世界と個性的な登場人物たちが、宮仕えをしていた作者紫式部の目を通して、色鮮やかに描かれる。

『酒呑童子』
酒呑童子絵:下村良之介 文:舟崎克彦
室町時代から江戸時代にかけて、多くの物語草子がつくられた。「酒呑童子」は。23の短編『御伽草子』に収められている。英雄伝説に分類される、有名な鬼退治の話である。酒 呑とはいつも酒を呑んでいることからつけられた。童子 とは年齢に関係なく、禿かむろ頭の神社に属する雑役夫のことをいう。源頼光(らいこう)と四天王(仏教の守護四神をいうが、転じて、ある集団の中でとくに優れた者をさす) の碓井定光・卜部季武・渡辺綱・坂田公時、そして藤原保昌の豪傑六人が、大江山(京都府北部)にすんでいる酒呑童子と呼ばれる鬼を退治しに行くのである。この鬼は、美しく若 い女性をさらっては食べている。昼間は人のようだが、夜になるとそれは恐ろしい姿に化けるのだ。見事な頼光ら勇者の活躍で、鬼の首はうちとられ、また都に平穏なときが戻ってきた。

『竹取物語』
竹取物語絵:入江酉一郎 文:太田治子
日本なら誰もが知っている有名なおとぎ話。平安時代の前半、9世紀の終わり頃、作られたとされているが、確かな年代、作者ともに不明。
貧乏な竹職人の翁がある日、 竹やぶの中に一本の光る竹を見つける。竹筒の中には、 小さな女の子の赤ちゃんが...。かぐや姫(光りかがや く乙女の意)と名付けられたその姫は、無類の美貌と知性を兼ね備え、五人の貴族たちに求婚されるが、いずれ も現実不可能な難題を求婚者たちにもちかける。かぐや 姫と帝とのプラトニックな愛、生まれ故郷ある月の世 界への旅立ち、別れ...。
竹取物語が作られた頃、実在の人物を主人公にするのではなく、大うその物語「つ くり物語」が多数、生まれているが、この作品ほど親し まれ続けている物語は他に類をみない。荒唐無稽な話か ら、かぐや姫を取り巻く登場人物の描き方がとてもリアルで、生身の人間くささに満ち溢れているところに、そ の秘密があるのかもしれない。

『ものくさ太郎』
ものくさ太郎絵:林 潤一 文:岡田 淳
室町時代の短編小説を集めた『御伽草子』の中の一編。 「ものくさ」とは、無精なことをいい、国中で一番のなまけものが、このものくさ太郎だ。信濃国あたらしの卿(現在の長野県松本市)に暮らす男の話である。何もせずにただ寝ころんでばかりいるその男が、ある時、京へ上がることになり、初めて仕事をもって働きだす。そして、国へ帰る前に是非とも妻を探したいと思い、清水寺(京都市東山区)へ行く。そこでひとりの女と会い、ものくさ太郎の歌の才が見出される。出世し、妻を連れて信濃国に戻ったものぐさ太郎は、幸せに暮らしたという。下克上(下位の者が上位の者の地位や権力をおかすこと)の風潮が、庶民を主人公とする物語を作ったといえよう。

『羅生門』
羅生門絵:竹内浩一 文:小沢章友
平安京の南側の正門である羅城門は、羅生門ともいわ れ、物語や謡曲などの舞台として多く取り上げられてきた。平安京の中央を南北に通じる朱雀大路の南端に、二層の楼閣がそびえており、妖怪や鬼がすむといわれる不 気味な雰囲気の場所として登場する。原典は、芥川龍之 介『羅生門』のもとになっている、平安時代後期に書かれた説話の集大成『今昔物語集』巻第二十九。
摂津の国(今の大阪府北部と兵庫県南東部)から京へ出てきた男がいた。戦や飢饉で、食べるものさえ事欠く毎日。都へ 行けばどうにかなるだろう、と男は考えた。しかし、羅生門まで来てはみたものの、泊まるあてもない。寂れた 門をうろついていると、二階の方から物音が聞こえてきた。おそるおそる梯子を登っていく。一体誰がこんなところにいるというのだ。首をのばして中を覗いてみる。 そこで男が目にしたものは...。


画家プロフィール

掘 泰明
1941年京都生まれ。山口華揚に師事。山種美術館賞展優秀賞ほか受賞。日展会員。

大野俊明
1948年京都生まれ。二条城壁画模写。山種美術館賞展優秀賞、京都市芸術新人賞ほか。

三輪良平
1929年京都生まれ。山口華揚に師事。京都府文化賞功労賞などを受賞。日展評議員。

箱崎睦昌
1946年大分生まれ。セントラル日本画大賞佳作。京都市芸術新人賞ほか受賞。

丹羽貴子
1941年東京生まれ。西山英雄に師事。京都市芸術新人賞、山種優秀賞ほか。日展会員。

畠中光亨
1947年奈良生まれ。京都府文化賞新人賞ほか受賞。著書に「インド宮廷絵画」ほか。

下村良之介
1923年大阪生まれ。サンパウロ・ビエンナーレ展ほかに出品。京都市文化功労賞ほか。

入江酉一郎
京都生まれ。平等院等の壁画模写。山口華揚に師事。京都市長賞ほか受賞。日展会員。

林 潤一
1943年京都生まれ。欧米巡回現代日本画展ほかに出品。京都市美術展市長賞ほか受賞。

竹内浩一
1941年京都生まれ。山口華揚に師事。山種美術館賞展大賞ほか受賞。日展会員。


作家プロフィール

森 忠明
1948年東京生まれ。詩人として寺山修司に師事。「ホーン岬まで」で野間児童文芸賞。

高田桂子
1945年広島生まれ。京大仏文科卒。編集者出身。「ざわめきやまない」で路傍の石文学賞。

斉藤 洋
1952年東京生まれ。「ルドルフとイッパイアッテナ」で講談社児童文学新人賞を受賞。

牧村則村
1953年愛媛生まれ。東大露文学科卒。現代詩手帖新人賞。詩集「かぐわしき食卓のカノン」。

村中李衣
1958年山口生まれ。筑波大卒。「小さいベッド」でサンケイ児童出版文化賞を受賞。

石井睦美
1957年神奈川生まれ。フェリス女学院大卒。「5月のはじめ、日曜日の朝」で新見南吉賞ほか。

舟崎克彦
1945年東京生まれ。「雨の動物園」で国際アンデルセン賞。「ぽっぺん先生」シリーズなど。

太田治子
1947年神奈川生まれ。明治学院大卒。著書に「万里子とわたしの美術館」「天使と悪魔」など。

岡田 淳
1947年兵庫生まれ。神戸大卒。「学校ウサギをつかまえろ」で日本児童文学者協会賞。

小沢章友
1949年佐賀生まれ。早大政経学部卒。コピーライター出身。「遊民爺さん」で開高健賞奨励賞。


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商品名 京の絵本シリーズ <上村松篁装画特装ケース入り>
定価 20,571円
販売価格 20,571円(税込)
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